犬の耳

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読んだ本、聴いた音楽、観た映画などを忘れないための「いぬのみみ」です

押井守『GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊』


あらすじ

超高度ネットワーク社会の中で、より高度・凶悪化していく犯罪に対抗するために政府は、
隊長・草薙素子少佐を始めとする精鋭サイボーグによる非公認の超法規特殊部隊を結成。
公安9課「攻殻機動隊」の誕生である。
ある日某国情報筋から攻殻機動隊に警告が発せられる。EC圏を中心に出没し、
株価操作・情報操作・政治工作・テロなどで国際手配中の“通称:人形使い"が日本に現れるという。
素子は犯罪の中に見え隠れする“人形使い"の影を追う。

 

先日、ずっと気になっていた攻殻機動隊を見た。スカーレット・ヨハンセンのハリウッド版ではなく、押井守監督のアニメ映画の方だ。

あらすじにあるように、『ブレードランナー』、『ニューロマンサー』、そして『マトリックス』につながるSF作品だ。

 

人体のほとんどを義体化(サイボーグ化)、脳ですら「電脳」とよばれる機械に置き換えることができる社会。機械化された人体の中で、唯一残る「意識」の部分、作中でいう「ゴースト」が、本作の重要なテーマとなっている。要するに、ゴーストとは、「人間の割り切れない部分」と言っても差し支えないと思う。

 

主人公の素子は、ずっと何かを探し求めている。そして、自らの「ゴーストの囁き」に従い、自らの運命を切り開いていく。ゴーストの囁き。それは彼女の心の深層からの囁きなのかもしれない(実際、素子が暗い海にダイブする様子が象徴的に描かれている)。作中では、ゴーストとは「霊的なもの」と説明されている。

 

GHOST IN THE SHELL。殻の中のゴースト。GWに時間があるならぜひ見て欲しい。